■三浦大知さんも“こっち側”の人間なんですね!
女優の真野恵里菜さんは、ゲームの話ができる人に対して、「同じ種族見つけた! 喋れる、この人とは!」と熱が入るのだそうです。前回の「マイゲーム・マイライフ」の放送で、「アイドルとしてのイメージを保つためにデビュー当時はゲーム好きを隠していた」と言っていましたが、ゲーム好きを隠すということは、同士を見つけにくいということでもあります。そういった抑圧からなのか、真野さんが大ファンだという三浦大知さんがゲーム好きであると知ると大喜びしていました。
真野「私、三浦大知さんすごく大好きで……。もう、音楽の神様だと思ってるんです。え、“こっち側”の人間なんですね! ふぁー! 嬉しいー!」
喜ぶ真野さんに、ライムスター宇多丸さんはこう答えます。
宇多丸「そうです、そうです。“こっち側”ですよ! “こっち側”だし、彼がやっているゲームはまさに僕が好きな“暴力的なゲーム”ですよ。“こっち側(ゲーム好き)”だし、僕に言わせたら“こっち側(暴力的なゲームが好き派)”ですよ!」
前回の放送で、FFやドラクエなどのファンタジー好きな真野さんに対し、宇多丸さんは外国人が麻薬地帯でドンパチやるリアルなゲームが好き、とゲームの趣向が正反対だと判明。真野さんは「それ(麻薬地帯でドンパチやる暴力的なゲーム)は何が楽しいんですか?」とびた一文、興味を示さないのでした。ところが、三浦大知さんがそういった暴力系のゲームを好むと知るやいなや、真野さんはあっさり手の平を返します。
真野「ええー! ……じゃあ、私もやってみようかな……」
宇多丸「えっ、あっ、えっ、そういう話!?(笑)」
真野「えへへ(笑)」
宇多丸「あっ、じゃあぜひぜひぜひ! 三浦大知もやっているんですから!」
真野「興味がだいぶ湧きました(笑)」
宇多丸「ゲンキンですね! 僕がいくら説明しても全然乗らなかったのに、三浦大知さんって言ったら急に乗り出すっていう……どういうことなんだ!(笑)」
前編、後編を通して、すれ違いまくっていた真野さんと宇多丸さんの心が通じた(?)貴重な瞬間でありました。
ゲストが「FFが好きなんです」、「僕やってないんですよ、すみません!」のやり取りが番組の名物(?)になりつつある今日この頃ですが、ドラクエなどのRPGで育った私としては宇多丸さんがゲストとそういったタイトルで盛り上がる日も心待ちにしております!
■今回のピックアップ・フレーズ
真野「(女の子向けの『ときメモ』にハマって)仲良くなると、『えりな……』みたいに(呼ばれるんです)。うわぁー! えりなって呼ばれたぁー! みたいな。これ言うの初めてかもしれません。なんか、言えなくて(笑)」
宇多丸「まあまあまあまあ、正直ファンは面白くない気持ちがするところもあるかもしれませんが、まあ、ゲームですから」
真野「色々な男の子がいるじゃないですか。真面目だったり、チャラい感じだったり、先生だったり。名前呼ばれると、よしキタ……! って(笑)」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)