毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】
今週も先週に引き続きゲストに女優の吉谷彩子さんをお迎えして、
菊池寛の『真珠夫人(後編)』をお届けしました。
男女の愛、親子の愛を描いた今回の作品、いかがでしたでしょうか?
途中までは母と娘で青年を取り合ってしまうのかな…?とドロドロしたお話かと思いきや、
それぞれの純粋な愛のお話に感じました。
吉谷さん演じる美奈子さんはもちろん、
朋子さん演じる瑠璃子さんもまさに純粋な人だったのだなぁと思います。
色々な男性を手玉に取っているようにみえて、本当に愛している人は一人だけ。
“自分の本質は自分だけのもの=貝に守られた真珠”
前編で、「真珠でありたい」と言っていた瑠璃子さんの言葉が思い出されます。
この作品は半年間新聞で連載されていたもので原作はとても長いのですが、
朋子さんも仰っていたように、ピックアップするところで印象も変わるのかもしれません。
吉谷さんの透明感溢れるお芝居に、「作品の印象が変わった!新しい発見!」と朋子さん。
お二人の熱演もあって、今回も素敵なラジオドラマとなりました♪
by 永瀬千裕
〜ゲスト・吉谷彩子さんオススメの本〜
☆『翼はいつまでも』/川上健一
☆『火花』/又吉直樹