マギーに始まり、マギーに終わった長良川の夜。

本日のエキサイトベースボールは
岐阜県･長良川球場の「巨人 – 広島」の第15回戦を
解説： 「ダンディ解説･奪三振王」 川口和久 さん
実況： 初田啓介 アナウンサーで
お届けしました。

セ･リーグ首位を独走する広島。
今季、巨人は広島相手に3勝11敗と大きく負け越していますが、、、、、、

巨人･先発のマイコラスは15年の来日から地方球場4戦3勝負けなし！
一方、広島･先発の野村も地方球場自身4連勝中と
共に地方球場に強い二人の投げ合い！
勝利の女神が微笑むのは、果たしてどちらのチームでしょうか？

試合開始前から、天候が心配されましたが
長良川球場に集まった沢山のファンの熱気に押されたのか、
雨も降ることなく、無事プレイボール！

初回、広島打線がマイコラスを攻め立てます。
先頭･田中の安打と菊池の犠打、丸の内野安打で1死一･三塁として、
チャンスにバッターボックスには鈴木！
しかしここはマイコラスが鈴木をゲッツーに仕留めて
ピンチをしのぎます。

その裏、今度は巨人がチャンスを迎えます。
先頭･長野、坂本勇の内野安打などで1死一･三塁！
先制の絶好のチャンスとなりましたが、続く阿部が三振すると
一塁走者･坂本勇が二盗失敗で併殺！
巨人、チャンスを活かせません。

このあたりから、球場には小雨がちらつき、
やや、試合の行方も危ぶまれましたが、
ここから両先発が揃って、圧倒的なピッチングを披露します。

失投らしい失投も無く、力のあるボールで
ストライク先行の攻めのピッチングで、あっというまにゲームが進みます。

気がつけば、両チーム得点のチャンスを得られないまま、
7回までゲームが進み、これは延長戦か、、、、と思われた8回、
ゲームが動きます！

好投を続けていた巨人･マイコラスに広島打線が襲い掛かります。
先頭･安部の安打と會澤の犠打で1死二塁とすると、
代打で登場した西川のタイムリー内野安打で1点。
さらに田中の安打で1死一･二塁とすると、菊池のタイムリーで1点。
2点を奪い、マイコラスをノックアウト！
巨人は森福、西村の継投で、なんとか追加点を防ぎました。

8回からマウンドに上がった広島の2人目･中崎は
きっちり3人で抑え、最終回のマウンドを守護神･今村に譲ります。

勝負を諦めたくない巨人、最終回に反撃に出ます！
先頭の代打･橋本到の内野安打と長野の安打で一･二塁として、
得点のチャンス！ここで打席に迎えるのは恐怖の2番マギー！
しかし、ここでマギーが最悪のゲッツー。
2死三塁から坂本勇のタイムリーで1点を返すも、
反撃及ばずゲームセットとなりました。

緊迫した投手戦、ゲームを決めたのは
またしても広島の集中打でした。
今夜の勝負の分かれ目について、解説：川口さんにお話を伺いました。

川口和久が見極めた勝負の分かれ目！

初回のチャンスを
両軍モノにできないところから投手戦が始まった。
巨人のマイコラスは直球や変化球のキレが良く、
カープ打線を完全に抑え込み、
広島の野村は外角と内角に変化球を巧みに操り
巨人打線を封じ込めた。
一発か失策で勝負が決まるほどの投手戦だったが、
8回にマギーが捕れそうな打球を処理できず
それが点に繋がり試合を決めた。
9回に一発サヨナラというチャンスを迎えても
マギーが併殺打に倒れてしまった。
拮抗した展開の中、隙を見せたマギーに始まり、
最後にチャンスをモノにできなかった
マギーに終わったゲームとなった。

2番に入ってから、巨人好調の大きな力となっていたマギー。
今夜のゲームに関しては悔しい結果となりました。
ワンプレーで潮目が変わる、野球の怖さが凝縮されたゲームとなりました。

次回のエキサイトベースボールは
7月26日(水)夕方5時50分から、甲子園球場の 阪神－DeNAの第13回戦を、
解説： 桧山進次郎 さん
実況： 大阪ABC朝日放送 小縣裕介アナウンサーで
試合終了までお送りします。お楽しみに！