代打策がピタリとはまった広島がマジックを26へ

本日のエキサイトベースボールは
京セラドーム大阪の 「阪神 – 広島」の第19回戦を
解説：湯舟敏郎さん
実況：大阪ABC朝日放送 北條瑛祐 アナウンサーで
お届けしました。

昨夜は広島打線が阪神を粉砕！
広島が首位を快走する理由をまざまざと
見せ付けられるようなゲームとなりましたが、
今夜は2軍で調整中だった藤浪が5月26日以来、
82日ぶりの1軍マウンドへ！
若きエースの復活で、何とか一矢を報いたい阪神！
注目の首位攻防戦の行方は、、、、、、

阪神･藤浪、広島･大瀬良の両先発でゲームはスタート。

制球に課題があり、2軍での調整となった藤浪、
生まれ変わった姿を見せたいところですが、
初回から悪癖が首をもたげます。
先頭･田中のバント内野安打と菊池のセンター前ヒットが続くと、
鈴木に四球を与えてしまい、1死満塁！
松山がレフトフェンス直撃のタイムリーを放ち広島があっさり1点を先制します。
その後はなんとか抑えるものの、やはりボールが先行し、
初回で33球を投じます。

対する大瀬良も、ボールが荒れます。
ストライクを取るのに、苦労するピッチングで、
ピンチも迎えますが、要所は力のある球で三振を奪い
得点は許しません。

3回に広島は
先頭･鈴木の四球と盗塁などで1死三塁とすると、
西川のセンターへのタイムリーツーベースで1点。
さらに、安部のライトへのタイムリーで1点。
この回さらに2点を追加します。
厳しい状況の藤浪、制球は回を重ねても、落ち着きません。
2回には大瀬良に死球、さらに4回には菊池にこの日2個目の死球、
いずれもボールが高めに抜けて、
バッターの頭部付近にボールが飛び、菊池への死球の際には
両軍ベンチから飛び出し、スタジアムが騒然となる場面もありました。

結果的に藤浪は4回2/3を投げ107球3失点と悔しい内容で
マウンドを降ります。

5回まで阪神打線を無得点に抑えた大瀬良ですが、
6回に崩れます。
1死からロジャースがセンターフェンス直撃のツーベースを放つと
大瀬良自身の暴投でランナー三塁！
続く鳥谷がレフトオーバーのタイムリーツーベースで1点。
さらに北條がセンターへのタイムリーツベースで1点。
そして、代打･伊藤隼が四球を与えてしまうと、
広島ベンチ、大瀬良を諦めます。
ここで2人目･中田が登板。
坂本をセンターフライに仕留めて、この回阪神の反撃を2点に留めます。

7回に広島はまたしても追加点を奪います！
この回からマウンドに上がった3人目･高橋を攻め、
先頭･鈴木の四球と盗塁、西川のレフト前ヒットなどで
2死一･三塁とすると、ここで4人目･桑原が登板。
しかし代打で登場したベテラン･新井がレフトへ抜ける
しぶといタイムリーで1点。
さらに、連続で代打攻勢！
岩本のレフトフェンス直撃のタイムリーツーベースで1点。
代打策が見事に的中した広島、この回、2点を追加します。

最後まで諦めない阪神、
8回には4人目･中崎を攻めて、
1死から鳥谷、北條の連続四球から、
坂本のライトへのタイムリーで1点返しますが、反撃もここまで。
最後は広島･守護神今村の前に鳥谷が倒れ、ゲームセット！
どうしても勝ちたかった広島との3連戦、カード負け越しが決定しました。

藤浪の復活劇とはならなかった今夜のゲーム、
勝負の分かれ目について、解説：湯舟さんにお話を伺いました。

湯舟敏郎が見極めた勝負の分かれ目！

後半、阪神の追い上げもあり、
広島にとっても厳しいゲームになったと思うが、
やはり広島は投手陣も含めて強い。
要所はしっかり耐えて、得点を許さない。
そのあたりの強さを実感したゲームだった。
一方、注目の集まった藤浪だが、4回2/3で7四死球、
本人としては悔しい、もっとできたという部分も
あったかもしれないが、久しぶりの1軍マウンドで
相手は強力な広島打線。
その部分を差し引いて、次の登板にも期待したいと思う。
金本監督が言っていたように、
スピードは出ているし、変化球でカウントも取れてきている。
指に掛かるボールも増えていて、
ファームでの修正のあとは見られる。
問題は、悪いボールを投じた後の精神的動揺だろう。
そのあたりも、以前ほど引きずっていないようには見えた。
能力は本当に高い投手。
色んなやり方を工夫して、何とか復調して欲しい。

広島がマジックを26に減らし、阪神ファンにとっては
何とも悔しい一夜となりました。

次回のエキサイトベースボールは
8月17日(木)夕方5時50分から、京セラドーム大阪の 阪神－広島の第20回戦を、
解説： 吉田義男さん
実況： 大阪ABC朝日放送 福井治人アナウンサーで
試合終了までお送りします。お楽しみに！