千両役者･糸井が自身初のサヨナラ本塁打！

本日のエキサイトベースボールは
甲子園球場の 「阪神 – ヤクルト」の第23回戦を
解説：中西清起 さん
実況：大阪ABC朝日放送 小縣裕介 アナウンサーで
お届けしました。

2位･阪神は首位広島を追うためにも
3位･DeNAを引き離すためにも、毎日が負けられない重要な戦い。
一方のヤクルトも、退任する真中監督と一緒に戦うシーズンの残り試合、
負けたくない、負けられない試合！
注目の勝負の行方は、、、、、、

阪神･岩田、ヤクルト･原樹理の両先発でゲームはスタート。

阪神･先発の岩田、初回はあっさりとヤクルト打線を三者凡退。
順調な立ち上がりを見せます。
対するヤクルト先発の原樹理ですが、
いきなり阪神打線に捕まります。
先頭･糸井の内野安打、上本の犠打で2死二塁とすると、
ルーキー大山がレフト前に抜けるタイムリー！
阪神が1点を先制します。

先制のタイムリーを放ったルーキー大山が
今夜は止まりません。
3回には阪神が、2死から上本の四球、二盗で二塁とすると、
またもや大山！
今度はセンター前にポトリと落とすと、上本が快足を飛ばし、
あっというまに生還。阪神がリードを2点に拡げます。

しかし、6回、ヤクルトが反撃に転じます。
先頭･坂口、山崎の連続安打、山田の四球などで1死満塁とすると、
ここで阪神ベンチは岩田を諦め、2人目･藤川が登板。
藤川は最初のバッター、リベロから空振り三振を奪いますが、
続く荒木がセンター前に抜ける2点タイムリー！
ヤクルトがゲームを振り出しに戻します。

2点リードを追いついたヤクルト、
そのまま勢いに乗り、8回！
この回から登板した4人目･マテオから
山田が20号ソロをレフトスタンドへ放り込み、ついに1点勝ち越しに成功します。
しかし、その裏、阪神もすぐさま反撃。
先頭の代打･伊藤隼の四球、代打･梅野の犠打で1死二塁とすると、
ヤクルトは2人目･松岡をマウンドに送りますが、
糸井、上本の連続四球で1死満塁とチャンスを拡げると、、、、、
2度あることは3度ある！大山がきっちりとセンターへ
犠牲フライを上げて、阪神、すぐに同点に追いつきます。

スコアは3対3のまま、ゲームは延長戦に突入。

甲子園の戦いにピリオドを打ったのは、
あの千両役者でした。
10回裏、阪神の攻撃！
この回から登板した4人目･近藤は
先頭の俊介、続く梅野とゴロにしとめて、あっさりと2死！
続いて、バッターボックスに入ったのは糸井！
真ん中よりに入ってきた5球目を振りぬくと、
打球は一直線にレフトスタンドへ！
糸井自身も打った瞬間、ホームランを確信する当たり！
自身初のサヨナラホームランで勝負を決めました！

阪神が糸井の劇的な一発でサヨナラ勝利、
広島のマジックを消滅と阪神にとっては二重に嬉しい結果となった今夜のゲーム、
勝負の分かれ目について、解説：中西さんにお話しを伺いました。

中西清起が見極めた勝負の分かれ目！

ヤクルトは8回表に勝ち越した直後、
8回裏、先頭の伊藤隼への四球が、本当にもったいなかった。
厳しい言い方をすれば、原が2勝止まりというのは
そういう部分が大きく影響していると言えるだろう。
もう一つ大きかったのは、
8回裏、阪神が同点に追いついた場面、
ヤクルトは前進守備を引いていたが、
センターの山崎、あまり肩は強いほうではないが
あそこはカットマン返球ではなく、
ダイレクト返球を頑張って欲しいところだった。
ランナーはスタートを切らないのでは？というぐらい
浅い当たりだったにも関わらず、
カットマン経由で結果としてはクロスプレーにすらならなかった。
あのプレーが勝負を大きく分けたといえる。
勝った阪神だが、先発の岩田には
イニングを投げきるというピッチングを期待したい。
イニング途中でピンチを迎えて降板するという形ではなく、
やはり岩田クラスなら7回は投げきってほしいところだ。
あそこをきちんと投げて切れていれば、
今日もリリーフ陣、ベンチもはるかに楽になったはずだ。
今日は特に調子も良かっただけに、その店は残念だった。
今日は結果しては、4安打4得点での勝利。
今は「勝つ」という結果が大切だ。
残り試合を全力で「勝ち」にいってほしい。

ルーキー大山の大活躍をすっかり忘れてしまうような
千両役者の一発で、阪神が一気に勢いに乗るのか？
明日以降が楽しみになる一夜となりました。

次回のエキサイトベースボールは
8月31日(木)夕方5時50分から、
甲子園球場の  阪神－ヤクルト の第24回戦を、
解説： 下柳剛さん
実況： 大阪ABC朝日放送 高野純一アナウンサーで
試合終了までお送りします。お楽しみに！