ゲーマーたちの祭典・東京ゲームショウ(以下、TGS)にて、「マイゲーム・マイライフ」の出張版としてYouTube生配信を行ってきました。TGSのステージで、ライムスター宇多丸さんとSCEワールドワイド・スタジオの吉田修平さんを招いてトーク。吉田修平さんはソニーのとても偉い方でありながら、ゲームをこよなく愛する気さくな姿から、ファンには「吉Pさん」と呼ばれ親しまれています。
TGS2017の出展タイトルの中で、吉Pさんはオススメとして「グランツーリスモSPORT」や「モンスターハンター:ワールド」、「Detroit Become Human」、「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」などを挙げ、実際に生配信で「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」をプレイすることに。昨今、インターネットには数々のゲーム実況動画が上がっていますが、アレと同じようなことを宇多丸さんと吉Pさんが行うわけです。
「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」の舞台は、不思議な古代遺跡のカケラ“レリック”によって、地球よりも少し進んだ文明を持つとある惑星。太古の昔、ゴブリンと人間との戦争で使用された古代兵器が、人間の都市を襲い始めました。プレイヤーは“レリック”から造られたヒーロー「ナック」を操作して、平和な世界を取り戻します。プレイヤーは“レリック”を体にくっつけたり外したりすることで、体の大きさを変え、攻撃をします。“レリック”がマグネットのように吸い付くのを見ているのが実に爽快! 昔、塊を転がして色々なモノをくっつけていく「塊魂」というゲームがありましたが、あれも塊にモノがくっつく様子に謎の爽快感を抱いたものです。“レリック”がナックに吸い付くのを見ていると、どことなくそれと似たような感覚になりました。
このゲーム、一人プレイだけでなく、協力プレイも可能。協力プレイでは攻撃技のバリエーションがより多様化します。例えば、わざと味方を攻撃して吹っ飛ばすことで敵の邪魔をすることができるのですが、開始早々、吉Pさんが宇多丸さんを何の脈絡もなく吹っ飛ばしまくっていました。特に目の前に敵がいるわけでもないのに、ただただ何度も吹っ飛ばされる宇多丸さん。開始前、宇多丸さんが「僕、アクションゲームは好きなんですけど、下手なんですよ」と言っていたそばからこの仕打ちです。
宇多丸「ちょっと何するんですか! 俺を攻撃するのは! 俺を攻撃するのはやめて! 俺を! ちょっと!」
宇多丸さんは、「おじさん二人がゲームしている様子、面白いですか?」とときどき我に返っていましたが、まさにこういうのを見たかったです。最高です。
また、建物の上をジャンプして進まなければならない場所に来ると、おもむろに宇多丸さんをぶん殴る吉Pさん。建物から落ちそうになる宇多丸さんは悲鳴を上げます。
宇多丸「や! ちょっと何するのよ! 信じられない! 吉田さん! やめてよ! 俺こういう場所、苦手なのに!」
宇多丸「もう! いじわるしないでよー!」
こんな調子で、結局時間ギリギリまでプレイし続けたお二人でした。最後、宇多丸さんは「プレイヤー同士でじゃれるのが楽しいですね。『何すんだよー!』って」とご満悦のコメント。「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」の発売は2017年9月28日予定。アクションが下手でも、じゃれる余裕があるくらいの難易度なところも含めて期待の一作です!
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文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)