■担任の先生とメイドプレイ(?)をする『ペルソナ5』
「マイゲーム・マイライフ」のゲストは先週に引き続き、ハライチの岩井勇気さん。今週は宇多丸さんと「ペルソナ5」の話でおおいに盛り上がっていたのですが、話を聞いているとそこはかとないエロゲ臭が……。
岩井「(『ペルソナ5』では)キャラクター攻略したほうがいいですよ。めちゃくちゃ興奮しますよ! 主人公は高校生じゃないですか。同級生もギャルの子がいたり、生徒会長みたいな子がいたり、色々なタイプを攻略できるんですけど、そういうのではなく、先生とか、近くの診療所の女医さんとか、記者の女の人とか、20歳過ぎてるくらいの人が高校生と恋愛するので、いいんかい! って」
宇多丸「(そのあたりのキャラクターも)恋愛するまで持って行けるんですか!?」
岩井「恋愛するんですよ」
宇多丸「そうなんだ! 高校生なのにバーとか呼び出されて、取材受けますよね」
岩井「そうそう。新宿のバーとかにね」
宇多丸「あれ、付き合えるの?」
岩井「付き合えます、付き合えます」
宇多丸「まじすか!」
岩井「あと、学校で『このチラシ見たか? 出張メイドを呼べるらしいぞ』と話すのがあって」
宇多丸「風俗じゃねえか!(笑)」
岩井「そうです、そうです(笑)。で、呼んだら、メイドの姿をした学校の先生が来るんですよ!」
宇多丸「その手のAVじゃないですか(笑)」
岩井「自分のところの担任の先生が、バイトしているんですよ」
宇多丸「何その設定(笑)」
岩井「『誰にも言わないで』みたいに言われて、それ以降どんどん呼び出せるようになるんですよ。で、最終的に付き合うんですけど、メイド姿で何度も会ってるのに、授業で先生が自分のこと指して『この問題わかる?』とか聞いてきて、これどういう気持ちで言ってきてるのかなって(笑)」
■今、敢えてスーファミでFFやドラクエを出してほしい
そしてトークの後半、話は打って変わって今後のゲームに望んでいることについての話題に。ここで、岩井さんは素晴らしい名案を出していました。
岩井「今、ゲームって進化してるじゃないですか。でも、退化を望んでいるというか」
宇多丸「退化?」
岩井「ずーっとあるFFとかドラクエとかを、もう一回スーファミで出してくれないかな、と」
宇多丸「ああー。復刻系ね。ドラクエとかもこないだの11はDSのほうでそういうの少しありましたよね」
岩井「あれもいいんですけど、あれって、できるのに敢えて落としてるじゃないですか」
宇多丸「スペックはあるのに、敢えて。そうじゃなくて?」
岩井「今、スーファミのソフトを作ったらどれくらいのものができるのかっていうのをやってほしい」
宇多丸「あーーーー。今のゲームの歴史を踏まえて」
岩井「めちゃくちゃ売れるんじゃないかなって思うんですけどね」
宇多丸「確かに。なるほどね」
岩井「あの容量のカセットで、本気のやつを出してほしい!」
宇多丸「復刻ダウンロードとかじゃなくて」
岩井「なくてですね! 画質キレイにできるのに落としてるとかじゃなくて」
宇多丸「当時できなかったけどその後の研究により、とか」
岩井「そういうのを、今の技術でスーファミ作ってほしい」
これは……! ものすごくやってほしい! ありそうでなかった発想に、そしてめちゃくちゃ面白いものが出来上がりそうな予感に、聞いていて思わず膝を打ちました。ミニファミコン、ミニスーファミ、と昨今流行りの復刻の流れもあり、これ、めちゃくちゃいいのではないでしょうか! 個人的にこの企画で最も作ってほしい作品は『クロノ・トリガー2』です。FFシリーズの坂口博信氏、ドラクエシリーズの堀井雄二氏と鳥山明氏がタッグを組んで生み出した『クロノ・トリガー』発売当時(1995年)、現スクウェア・エニックスはまだ、スクウェアとエニックスという別々の会社でした。合併して時がたった今、もう一度スーファミで『クロノ・トリガー』シリーズが発売したら、夢のようです。21世紀のドリームプロジェクトよ、再び。
■今回のピックアップ・フレーズ
(『ペルソナ5』の恋愛要素について)
岩井「恋愛要素を攻略すると、主人公の能力がアップするんで、やるしかないんですよ」
宇多丸「そうなんですか! 能力アップ……、ビンビンですね(笑)」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)