■私の! 私の真琴先輩! カッコイイー! ハァハァ……
人が狂ったように何かに熱中する姿はそれだけで面白いもの。「マイゲーム・マイライフ」を聞いていると、ゲストが「(そのゲームを)好き過ぎて言葉にならない」という状態になることがときどきあります。今回の「マイゲーム・マイライフ」でもそんな瞬間が堪能できました。
前回に引き続き、ゲストはアッキーナこと南明奈さん。前回、「血が出るゲームじゃなきゃ嫌」と物騒なことを言っていたのとは打って変わって、お気に入りの恋愛シミュレーションゲームの話に。「STORMLOVER2nd」に登場する二宮真琴先輩というキャラクターに熱をあげているようです。
南「真琴先輩という人が大好きなんです。その人と恋愛していて、バカップルでラブラブしていて、でも、そろそろご飯だ、となって電源を消しますよね。そうしたら、真琴先輩が目の前からいなくなるわけで……あれ……みたいな」
宇多丸「(笑)」
南「なんか彼氏にフラれたみたいな状態に……」
宇多丸「え、あの、あの……アッキーナさん、大丈夫ですか?」
と、ここでスタジオ内に同席していた番組スタッフが、真琴先輩の画像を検索。
南「……っ! そうーーーー!!!! カッコイイーーーーー!!!! ちょっと前まで携帯の待ち受けでした」
宇多丸「ちょっとこう、冷たいクールな感じの。これがバカップルになるってことですよね」
南「メロメロなバカップルになるんです。(真琴先輩の画像を見ながら)ハァハァ……ハァハァ。もう、見てほしい……、めっちゃカッコイイ……めっちゃカッコイイんです、本当に本当に、私の真琴先輩! 私の真琴先輩!」
真琴先輩を好き過ぎて言葉が出なくなっている様は、前回「銃やナイフを使って血をぶしゅぶしゅやりたい」とクールに言い放っていたアッキーナと同一人物とはとても思えません。恋は人を狂わせます。
■今回のピックアップ・フレーズ
(検索で表示された真琴先輩の画像に夢中になり、宇多丸さんの話をスルーするアッキーナ)
南「ハァハァ……ハァハァ……」
宇多丸「ちょちょちょ、番組ですよ! 番組ですよ! アッキーナさん(笑)。収録中ですよ! 画面に顔近づけて入り込まないで(笑)」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)