毎週土曜日、TBS系列で夜10時から2時間生放送でお送りしている「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」。
3月19日の土曜日、その第467回が放送されました。
いつものように番組開始。
オープニングゾーンでは前々週の三浦大知くん、先週の“Rei Wordup”ダースレイダー氏に続き、今週はラッパーのKREVA＆AKLOがゲストに登場しました。
華！ そして威圧感！
KREVA氏が手がける音楽劇「最高はひとつじゃない2016 SAKURA」（AKLOさんも出演）の公演が3月25日からとのことで、その告知も兼ねての御挨拶でした。
また、この音楽劇に出演するMummy-Dさん（RHYMESTER宇多丸の相方）からの伝言は、「変わって。」
公演直前、それくらいのプレッシャーを感じているそうです。
観に行って！
夜10時30分頃からは当番組の看板コーナー、
宇多丸が最新映画を自腹で観に行って評論する「週刊映画時評ムービーウォッチメン」。
この週、宇多丸が評論した映画は、『マジカル・ガール』。
白血病で余命幾ばくもない娘のため、日本の魔法少女のコスチュームを手に入れようと、父ルイスが奔走。その過程で、心に闇を抱える女性バルバラと訳ありの元教師ダミアンと運命が絡まり合い、事態は思わぬ方向へと転がっていく……。
宇多丸いわく、「“先の読めない展開”という意味ではここ数年でもトップクラス」と言わしめた鮮烈なストーリー。一見の価値ありとはまさにこの映画のこと。
また、「主人公の父娘の願い事である、＜透明になる＞＜誰にも触られない＞＜誰にでもなれる＞という３つは、映画を観る観客そのもの」という宇多丸さんの見立てもキレッキレ。
監督はスペインの新鋭カルロス・ベルムトです。
来週の映画は、ムービーガチャマシン（ガチャガチャの中に映画の題名が書かれたカプセルが入っている）を回した結果、待望の！ クエンティン・タランティーノ監督の『ヘイトフル・エイト』になりました。
【おしらせ】
今週からムービーウォッチメンでの宇多丸さんの評論がすべて文字起こしされることになりました。起こしの担当は、知る人ぞ知る「ラジオ文字起こし職人」みやーんさん。
これから毎週月曜日に更新される予定です。
ムービーウォッチメンを今後とも本放送／ポッドキャスト／テキストと、３つのアウトプットでお楽しみ下さい。（でもちゃんと本放送も聞いてくれると嬉しいナ！）
夜11時からは、いつものJ-POP DJコーナー「ディスコ954」をお休みして、週替わりの特集コーナー「サタデーナイト・ラボ」を1時間。
今週はご存知フラッシュアニメシリーズ『秘密結社 鷹の爪』のクリエイター・FROGMANさんがゲストに初登場。
映画館で映画を観る時、映画の本編が始まる「アノ映像」って、誰がどうやってつくってるの？ ぶっちゃけアレな出来なのもあるけど、あれは誰が得するためにつくってるの？ などなどの事情を、今の「アノ映像」ムーブの火付け役でもあるFROGMANさんにギリギリのラインまで語って頂きました。
しかし、あれがノーギャラだったとはねぇ……。
また、この話題は同時に、「フラッシュアニメ舐められがち問題」という背景もあるので、ひとつのアニメ論としても必聴です。
FROGMANさん、ありがとうございましたー！
おかげさまで2月にお送りした聴取率調査週間で、宇多丸が出演した「ジェーン・スー 相談は踊る」とこの番組が聴取率1位を獲得しました！！
これも一重に皆様のご声援のおかげです。
今年10年目を迎えたパーソナリティとは思える大人げない喜びようですが、いつになっても1位は嬉しいもの。
横綱相撲が取れるその日まで、まだまだ応援よろしくお願いします。
文／古川 耕（構成作家）
写真／小荒井 弥（音楽ディレクター）
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