毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】
今週はゲストに女優の則松亜海さんをお迎えして、
スタンダールの『ヴァニナ・ヴァニニ』(前篇)をお届けしました。
ラジオドラマは今回が初めてという則松さん。
「目の前にマイクがあるので音が割れてしまわないかなと心配になったり、
座ったままのお芝居も、緊張しました!」とのこと。
しかしそんな思いも全く感じさせない程落ち着いた様子で収録に臨まれていたので、朋子さんも大絶賛!
凛とした美しい令嬢・ヴァニナが本当にそこに存在していて、まるで舞台を観ているような感覚に!
朋子さんも則松さんも、お互いの言葉に集中している様子がひしひしと伝わってくる素敵な空間でした。
ちょうど1年程前、私が番組ゲストとして出演させていただいた際も、スタンダールの作品でした。
“女の強さ、情熱、執着”
計り知れない愛情、恐怖すら覚えるその強さ、
それらを体現する難しさを痛感したのを今でも覚えています。
則松さん演じるヴァニナは、まさに芯のある公爵令嬢!
スタンダールの描く女性像にもピッタリのお芝居と誰もが聞き惚れる素敵な声で、
物語へと引き込んでくださいます。
愛するピエトロが自ら警察へ出頭し、一人残されてしまったヴァニナ。
彼女が取った驚きの行動とは…!?
後篇もお楽しみに!
by 永瀬千裕