1年に1度のスーパーマーケットの祭典、「スーパー総選挙」。
開催期間中の「スーさん、コレいいよ!」のコーナーには、
スーパーに詳しいゲストの方をお招きし、お話を伺っています。
6月21日(木)の放送では、
雑誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集長 の
阿部幸治さんに解説役を務めていただき、
“スーパーマーケット業界の気になるニュース”を紹介しました!
詳しくはぜひ、ラジオクラウドをお聴きください♪
スーパーマーケットでも“キャッシュレス決済”が加速!
ここ最近、さらに加速の動きを見せている、“キャッシュレス決済”。
クレジットカードや電子マネー、大手のスマホ決済ならどこでも使えるため、
小売各社は導入を前向きに検討している様子です。
特に、「LINE Pay」や「PayPay」は、
加盟店手数料を無料にするなどの策を積極的に展開しているため、
企業側も負担なく始められます。
そこで、「オーケー」と「ロピア」という、
関東でも指折りのディスカウント型スーパーマーケットが相次いで、
「PayPay(オーケーはLINE Payも)」を導入。
スマホ決済は、30〜40代の利用も多く、
特に、「LINE Pay」の場合は、主婦層に多く普及していることもあり、
スーパーマーケットの顧客とも親和性が高いため、踏み切ったそうです。
実際に「オーケー」では、「PayPayが使えるから店に来てみた」という人もいて、
新規客の獲得に繋がっているそうです。
スーパーでの支払いを“キャッシュレス決済”にすることのメリットは?
たとえば、「オーケー」では、
オーケークラブ会員に対する、食料品の割引をスマホ決済にも適用!
「オーケー」は、クレジットカード、交通電子マネー、
iD、クイックペイにも対応していますが、
3%相当の割引サービスは、現金決済のみで提供していました。
“サミット”の快進撃が止まらない!
「サミット」好調の理由は、一体なんでしょう?
客を呼び込むための施策が進化!
首都圏の共働き世帯や小さな子持ちの世帯ほど、
ネットスーパーや宅配を使う人が多く、かつ、新聞を購読しない人が増えています。
つまり、チラシの効き目が減っている…
にも関わらず!「総菜選挙」や「白紙のチラシ」など、
ユニークな広告を展開し、多くの人の関心を寄せることに成功しています。
オリジナリティを存分に発揮!
サミット“ならでは”“でしか買えない”という商品を増やし、
客が積極的に選びたい店にする。
青果、鮮魚、精肉それぞれの部門が作る総菜、
そして、それらと差別化する総菜売場の総菜による、
「大総菜プロジェクト」を展開し、高まる即食・簡便需要に対応しています。
期待を超えるサービスで客からの信頼を勝ち取る!
ほとんどの新店に接客専任の「案内係」を設置。
現場の判断で、客に適切なアドバイスをすることが求められ、
モチベーションの高い従業員の育成にも繋がっています。
言葉にすると、そんなに珍しい取り組みではありませんが、
着実に実行して、正のスパイラルを描いている点が、好調の理由です。
そして、この正のスパライルを、「サミットの成長ストーリー」と呼び、
確実に実行され続けるよう、従業員の意識改革を進めているのです。
かつて、スーパーマーケットは、
“特に悪いところがない平均的なスーパー”が良いとされてきましたが、
競争が激化する昨今、“わざわざ行きたくなる店”じゃないと、生き残れません。
そういった意味で、サミットの成功モデルは、業界全体の注目を集めています。
クラフトビールも焼肉も…全部スーパーで楽しめます!
スーパーマーケット業界では、この1〜2年、
「フードホール」「グローサラント」がキーワードとなって、
スーパーマーケットと飲食施設を融合させる動きが出ています。
競争が激化するなか、客がわざわざ来店する理由を作るのが1つの戦術です。
そうしたなか、「阪急オアシス」は、食専門店と飲食店の融合を目指して、
「阪急オアシス 福島ふくまる通り57店」をオープン。
スーパーの一角として、店の外には横丁形式のバルが広がっていて、
「パエリア」「ピッツァ」「ハム&チーズ」「ピンチョス」「ローストミート」の
5つのエリアから購入したものを自由に飲食可能。
また、精肉売場に隣接してバルがあり、
生ビールが8種類から楽しめるドリンクステーションと、
焼肉が楽しめる焼肉カウンターも!
焼肉は、隣接する肉売場で買って、ブースでおもいおもいに焼きます。
もちろん、生ビールだけでなく、店内のお酒売場で買ったアルコール類、
そして、総菜売り場で買ったお惣菜、肉売場のオードブル、
鮮魚の刺身や寿司などなど…なんでもそのバルゾーンで飲み食いできます!
実際にどんなお客さんが来ているの? どんな楽しみ方が?
- 「安いオーケーストアに交通費をかけられん!」と、
週末は、あさ8時に家を出て、自転車を往復50分漕いで、店に向かいます。
これだけでもハードですが、もっとハードな日は、
早朝4時に起き、10kmのランニング、炊事・洗濯、
先週の木曜、平日の夕方に行った時は、
2人連れの女性が優雅にワインを楽しむ姿があったし、
よる8時過ぎに行った時は、およそ50席のバルゾーンは満席状態!
5人ぐらいのグループによる飲み会もありました。
スーパーで食料を買って、リーズナブルに済ませられるのが◎
スーパーマーケットの2Fにちゃんとした飲食スペースがあって、
お酒やフードを楽しめるのは、ありそうでなかったサービス。
立地を選ぶ業態ではありますが、非常に面白い取り組み。
ここまで、スーパーマーケットと飲食が融合しているのは初。
東京でも、この取り組みを行う企業があるかもしれないですね…
最後に阿部さんからのお知らせ!
「ダイヤモンド・チェーンストア」6月15日発売号では
“消費者が選ぶ私が好きな店、小売業ブランドパワーランキング”を発表します。
気になった方は、通販サイト「Amazon」や「DRMオンラインストア」で、どうぞ!

