6月28日(金)の「生活情報のコーナー」では、
“エンディングノート”を特集しました。
名前は聞いたことがあっても、実際にどういうものなのか、
よく知らないという方も多いのではないでしょうか?
詳しくはぜひ、ラジオクラウドをお聴きください!
「エンディングノート」とは…
数年前から一般に知られるようになった、「エンディングノート」。
「もしもの時」はもちろん、日々の生活の中でも役立つ、
自分の「大切な情報」を1冊にまとめておけるノートのことを言います。
「大切な情報」とは、
●銀行口座や保険、クレジットカード、支払い先、相続など、お金に関する情報
●親族など、重要な連絡先
●医療や介護についての情報
●葬儀やお墓に関する希望
●ペットの世話や好みのエサ、かかりつけの動物病院の情報
…などなど、いずれも自分しか分からない、
ゆえに自分に何かが起こった時、誰かに伝える必要が生じるものばかり。
「エンディング」という言葉から受ける印象からして、
「自分にはまだ関係ないや」と思われる方も多いでしょうが、
むしろ、元気な時でないと、情報をまとめることは出来ませんし、
自分にまつわる情報を整理するという意味でも、
あなたと誰かを繋ぐ、「連絡帳」くらいのイメージで考えるとよいのかもしれませんね!
「エンディングノート」に法的な拘束力はあるの?
来月1日に、「改正相続法」が本格的に施行され、
「遺言書」の利用を促す動きも出ているそうですから、
ぜひ、そのあたりも一緒に学んでいきましょう。
ということで、まずは、「遺言書」と「遺言」の違いについて、解説。
番組でもおなじみ、行政書士の福井のりあき先生に訊いてみました。
「遺言書」も「遺書」も、自分の死の前に、
自分の想いを誰かに伝えるために残すものです。
このふたつの大きな違いは、
① ルールが法律によって決められているか、
② 法的拘束力を持つかどうか、というもの。
まず、「遺書」は、書き方や内容について、法律的なルールは何もありません。
多くの場合、自分の死を前に、自分の感情を記しますが、
財産の分け方などについては、ほとんど書かれることはありません。
なので、たとえ遺書に財産の分け方を書いたとしても、
遺族(相続人)がその通りに分ける必要は、全くないんだそうです。
これに対して、「遺言書」は民法で定められた法的な文書として、
どの財産を・誰に・どうやって分けるのか…ルールに従って書かれているため、
原則として、相続人は遺言書に従って、財産を分けなければならない。
つまり、法的な拘束力がある、ということなんです。
と、ここまで「遺言書」と「遺書」の違いが分かったところで、
では、「エンディングノート」は、一体どういうものなのでしょうか?
このエンディングノートに書かれたことに
法的な拘束力があるかというと…答えは、「否」。
つまり、「遺言書」ではなく、「遺書」に近いもの。
もっと言えば、直筆の回顧録やライフログのようなものです。
「エンディングノート」の選び方は?
様々なメーカーが多種多様な「エンディングノート」を販売していますが、
結婚や出産など、ライフイベントが起こった際に求める人が多く、
お祝いの品にプレゼントしても喜ばれるそうです。
選ぶ時のポイントは、まず分量。
「時間をかけてじっくり書きたい!」という人は、ページ数の多いノート。
「途中で書くのが嫌になりそう…」という方は、少ないページのものがオススメ!
写真を貼り付けてアルバムのように使えるものもありますので、
まずは一度、手に取ってみてはいかがでしょうか?
以上、番組からの生活情報でした。
引き続き、何卒!

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