毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】
~本のソムリエ~のコーナー
今回は、書店の販売員さんやブックカフェの店員さんなど、本の達人、
いわば《本のソムリエ》の方々に、おすすめの本をご紹介いただきます。
今日は、“梅田蔦屋書店”文学コンシェルジュ 荒木智美さんです。
荒木コンシェルジュ おすすめの本
・「君は永遠にそいつらより若い/津村記久子 著」出版:ちくま文庫
おすすめポイント
主人公の女子大生・ホリガイが起こす突飛な行動や姿に、
人の成長が見られるところがオススメです。
主人公が手探りで周囲に働きかけながら、一筋の光を掴み取る過程は
どうにも変えられないことが世の中にはある。
と、いう孤独や絶望を感じる人に勇気を与えてくれます。
これからの生活を不安に感じている人が読むと、
なんとなく気持ちが軽くなると思います。
春、新生活に向けて、成長したい人におすすめしたい本です。
あらすじ
大学卒業を間近にしたホリガイは、人とは違う自分を受け入れつつ、孤独も感じている。
「自分で自分のことが分からない、なんかへんだなってこと以外は」
個性的な周囲の友人たちや、バイト先の後輩と接するうち、
自分の中にある譲れない一線に導かれるように、次の一歩を踏み出していく。
梅田蔦屋書店には、
各ジャンルにはそれぞれに精通したコンシェルジュがいて、
本との新しい出会いのお手伝いいただけるそう!
今回ご登場いただいた荒木さんは、“文学”コンシェルジュです。
実際、
年配の男性から、入院中の70代のお友達への
「元気になれる」お見舞いの本のリクエスト。
中学1年生の息子さんを持つ女性から、「息子も読める」本のリクエスト。
これから本好きになっていきたいという女性へ、心が温かくなる小説のリクエスト。…等
色々な側面から、生活を向上したい方へ、本を通じて提案をしているそうです。
書店にいるコンシェルジュの方に、おススメを聞いてみると、
新たな本との出会いがあるかもしれませんね。
“梅田蔦屋書店”
JR西日本 大阪駅、中央口または連絡橋口から北側へ歩いてすぐ、
ルクア イーレの9階。梅田駅からも直ぐの場所にある、
ライフスタイル提案型のBOOK&Café。
「1000坪のカフェ」を空間コンセプトとして、2015年に関西初出店。
広々とした店内には、2つのカフェがあり、
店内約500のお席で飲食しながら本を検討することができます。
営業時間など、詳しくは“梅田蔦屋書店”の公式ホームページをご確認ください。
By文学の扉 スタッフ