毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】
今週はゲストに噺家の立川談春さんをお迎えして、
太宰治の『お伽草紙〜舌切雀〜前篇』をお届けしました。
今回で二度目のご出演となる立川さん。
普段の会話から、まるで落語を聞いているかのように軽やかで奥深い!
立川さんから発せられる言葉は全てが生き生きとしていて、心地良く耳に届いてきます。
朋子さんも
「贅沢な時間!落語家さんはお芝居もお上手でお話も面白いから、
ご一緒する度に敵わないなぁと思うんです。」と笑みをこぼしつつ、
楽しそうに収録されていました。
多くの方がよく知っている昔話の『舌切り雀』ですが、
今回の作品は太宰治らしい独特の世界観で描かれている部分がちらほら。
「自分も噺家だから、元々ある題材をどうアレンジして
個性を出すかということに悩んだ時期が昔あったんです。」と仰る立川さん。
また、古典芸能である落語に自分の個性をのせるということにも疑問を抱いた瞬間があったようで、自分はこの世界に入って何が残せるのだろうということをよく考えます、とも仰っていました。
その一言一言に愛が詰まっていて、とても素敵な方です。
来週は『お伽草紙〜舌切り雀〜後篇』をお届けします。
よく知られている昔話とは違う、物語のラストとは?
立川さんと朋子さんのトークもお楽しみに♪
by 永瀬千裕