
115万坪と広大な敷地が広がる高原のリゾート、ニューグリーンピア津南
新緑に囲まれた新潟県津南町は今、山菜が旬。これに加えて温泉と地酒も人気が高い。様々なアクティビィティーがそろうニュー・グリーンピア津南をベースに春の高原の旅を紹介しよう。

ニューグリーンピア津南には温泉が湧き、展望風呂の大浴場からは新緑の高原が一望
新潟県の南部にある津南町の丘陵地帯に大型リゾートのニュー・グリーンピア津南がある。その面積約115万坪と広大で、温泉の湧くホテルを中心にスキー場、サッカー場、テニスコート、プール、ゴーカード場など様々なアクティビティーがそろっている。
これからは山菜が旬の時期を迎え、スキー場のゲレンデなどを中心にコゴミ、ワラビ、ゼンマイなど十数種が採れる。宿泊客などは朝食後、散歩を兼ねてその周辺を歩き、目についたワラビやゼンマイを採っている。お土産に持ち帰り、家で料理するのだという。

“山菜を楽しむ夕べ”では自分で採った山菜を天ぷらで楽しむこともできる
ホテルでも5月21、28日の土曜日に18時から20時まで、春を食すをテーマに“山菜を楽しむ夕べ”を開催する。料金は日帰りプランが6200円、1泊2食の宿泊プランが1万2400円で、いずれも飲み放題つき。コゴミ、コシアブラ、ヨモギ、行者ニンニク、ニセアカシアの花などの天ぷらや木の芽のお浸し、ゼンマイ煮、山竹の子と鰊の煮物、山ウドの油いためなどの料理、さらにはイワナ、ニジマスの塩焼きにアスパラベーコンなど魚や肉と合わせたメニューも登場。このほか、本場のコシヒカリの山菜混ぜごはんや山菜苗場そば、甘さが特色の雪下人参のゼリーのデザートもつく。
さらに自分で採った山菜を希望すれば天ぷらでだすスペシャルサービスもある。旬の山菜が色々な料理で楽しめる高原のリゾートならではの季節限定企画と言える。なお、ニュー・グリーンピア津南へは都心の蒲田、新宿、練馬から便利な直行バスが出ている。バス料金込みで1泊2食1万3000円から。

6月いっぱいまで、ニューグリーンピア津南では越後の地酒4種類が色々に楽しめる「越後の地酒フェア」を開催
リゾート周辺はおいしい水が湧きお米の産地でもある。そこでお酒もおいしい。ホテルでは6月いっぱいまで「越後の地酒フェア」を開催している。夕食時に地元の地酒を飲み比べる地酒飲み比べプランや毎週土曜日に開催される酒蔵見学会、また火曜、金曜日には地酒風呂も特別に用意される。
地酒飲み比べでは津南醸造、苗場酒造、松乃井酒造、魚沼酒造の地元の酒蔵から1蔵を選んで本醸造、純米、純米吟醸、大吟醸の4種類を楽しむ(650円)。この他、同じお酒の種類を違う酒蔵で飲み比べるコースもあり(500円から)、蔵ごとの味わいの違いや、本醸造、大吟醸などの酒の質による違いなどがよく分かると日本酒ファンに人気が高い。
地酒風呂は3階の大浴場内に設けられ、夕方4時から9時まで入浴できる。入ってみると酒の香りが鼻孔をかすめ、目をつぶるとまるで鼻先に盃を差し出されたような気分になる。肌がつるつるとし、温泉浴とは違う気持ちの良さがある。女性には肌に張りが出て保水効果もあると喜ばれている。

名水を集め、エメラルドグリーンの池が広がる龍ヶ窪。「全国名水100選」のひとつ
この他、周辺には名水100選に指定され、毎分30トン、1日にして4万3000トンの澄んだ水が湧く龍ヶ窪や豊かな縄文時代を語る沖ノ原遺跡などがある。
龍ヶ窪は昭和60年に「全国名水100選」に選ばれた。ブナやナラ、朴ノ木など茂る深い森の奥から澄んだ水がこんこんと湧き、直径約220mの池をつくる。池畔に立てば底まで透けて見えるエメラルドグリーンの水が周囲の木々を映し、神秘的な美しさを見せている。
とりわけ今のシーズンは澄んだ水面に鮮やかな新緑の萌木色が映り、目が洗われるようだ。

津南は縄文の昔から人々が住んでいた豊かな地。遺跡からは火焔型土器が発掘されている
豊かな水は古代からこの地に人々を住まわせ、環状集落を作り、農業が行われていた。その遺跡が中津川渓谷を望む河岸段丘の台地に広がる沖ノ原遺跡だ。今からおよそ5500年前の縄文時代の遺跡で、壺型の上部を炎ようにかたどった火焔型土器や住居跡が発見され、現在は農と縄文の体験館「なじょもん」や町の歴史民俗資料館に展示されている。
中でも火焔型土器は津南をはじめ信濃川沿いの雪国に見られ、かつてこの土器を初めて見た画家の岡本太郎氏はその特異な形から思わず「なんだ、これは!」と叫んだとか。この4月25日には新潟市や三条市などと共に「なんだ、これは!信濃川流域の火焔型土器と雪国文化」として文化庁より日本遺産の認定を受けた。火焔型土器の一部はロンドンの大英博物館にも常設展示されている。
「なじょもん」では発掘された土器を展示するだけでなく実際に手に持つこともできる。「自分の五感で縄文文化を感じて下さい」というのがねらい。同じ敷地内には6棟の竪穴式住居を復元した縄文ムラもあり、環状になって向き合うように住居が並んでいる。5000年も前から人間はお互いに向き合い、コミュニケーションを取りながら生活していたことを示しているようで、現代にも通じる人間社会の根元を見る思いだ。
問い合わせ:ニュー・グリーンピア津南首都圏予約センター℡03-5946-2361
:津南町観光協会℡025-765-5585
交通:新宿、蒲田、練馬からホテル直行のバスが便利。
JR利用は上越新幹線越後湯沢駅からバス。
車は関越道塩沢・石打ICより国道353号利用
The post 2016年5月16日(月) 第8回放送『新潟県津南町』 appeared first on TBSラジオ AM954 + FM90.5~聞けば、見えてくる~.