橘柊生のゲーム課金論。車に何百万円もかけるんだったら、課金して強い武器を手に入れたい
「マイゲーム・マイライフ」に最年少ゲストが登場! 1995年生まれの22歳。橘柊生さんです。プレイステーションが1994年の発売ですから、なんとプレステよりも年下なのです。母親もお若いようで、42歳。これまでのゲストの話を聞いていてひとつ共通しているのが、40代の親を持つ20代の若者は、ゲームを禁止されていた経験がないことがほとんど。親からの禁止エピソードを語るゲストは、基本的には年齢がそこそこ上です。両親の時代にはゲームがなかったからならではのエピソードなんですよね。
さて、橘さんはなんと、母親と一緒にバイオハザードをやっていたのだそうです。ここまで母と息子が仲良しな家庭も珍しい気がします。
橘「母親にやってもらって隣で見てます。バイオハザードに関しては、人のを見ながら攻略本を持って、あっちだよこっちだよって言うほうが好きかもしれない」
宇多丸「ナビ! ナビするほうが好き」
橘「そう、ナビのほうが好きかもしれない。ちゃんと攻略本買って、ふせん貼って、母親のナビをしてます」
宇多丸「ちなみに、お母さんはゲームの趣味が違うんですよね? お母さんはどんなゲームがお好きなんですか?」
橘「母親がハマったゲームは、どうぶつの森とか。ああいう、街を作るとかの、自分で作っていく系のゲームは信じられないくらいやり込みがすごいです。PCの、アメーバピグってありますよね。あれとか、めちゃくちゃやり込んでて。ふらっと俺、母親のを見たんですよ。そしたら、何階建てなのこれ? みたいな(笑)。普通、2階建てしか作らないようなものが、5階建て、6階建てくらいになってるんじゃないかってくらいすごくて」
まさか2018年にアメーバピグの単語を聞くことになるとは思いませんでした。あれ、そんなにやり込み要素があったんですね。それにしても、バイオハザードを好んでやりながら、どうぶつの森やアメーバピグなどの牧歌的なゲームをやり込むって、ゲームのジャンルの幅が広すぎやしないでしょうか。橘さんのお母さん、がぜん気になる存在です。
■今回のピックアップ・フレーズ
(ゲーム内課金について)
宇多丸「車とかね、本当にカネかかる趣味に比べたらこんなのはね」
橘「そーうなんですよね! 僕も思うんですよ! 本当に! 車のミラーに何万もかけるんだったら、強い装備を買ったほうがいいんじゃないかってね。だからリアルなお金で2万とかするくらいのを……」
宇多丸「いやでもそれは高いよ(笑)。それはちょっと踏み込んでるよ。だって、データよ?ただのデータよ?(笑)」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)