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Channel: 放送後記 – TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
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【宇賀なつみ BATON #17】たった1つの試作品を生み出せ!若手社長が挑むものづくりと営業、そして未来は!?

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「宇賀なつみ BATON」。

もう8月ですね…!
皆さん夏休みのご予定はたてられましたか?
帰郷する際の手土産にお悩みの方は、
宇賀さんも掲載されている、現在発売中の
「DIME」を参考にしてみてはいかがでしょうか?!

そして皆さんから届いたメールもご紹介していますよ♪
→下のラジオクラウドからチェック!



ぜひぜひこれからも番組のご感想、お待ちしております★

さて今回のゲストは、
「三研工業 株式会社」
代表取締役社長・岩田護さんです。




ボールペンから人工衛星まで作ってしまう
“試作屋さん”を引っ張るのは、43歳のイケメン社長!

1977年に東京都葛飾区で創業以来、
樹脂や金属など幅広い素材を加工し、
企業の求める試作部品を、一から作り上げる三研工業。

時には絵から、時には口頭で説明された
「こういうものを作りたい」という企業のニーズに合わせ、
あらゆる分野や業界を越えて、
たった一つの試作部品を生み出しています。
その技術力と発想力は、ものづくりの礎として
高く評価されています!



「試作屋®️」とは聞きなれない言葉ですが、
「こんなのが欲しい」というお客様(企業)の声から
図面などをもとに、試しに作ってみる!という
登録商標も取っている三研工業オリジナルの言葉だそうです。

確かに頭の中や、図面上では完成されていても、
実際本当に動くのか?などをチェックしないと
いけないですから、そのスタートを
担っていると考えると、なんだか夢があります!

ただご要望は多岐に渡り、
OA機器や家電、文具におもちゃなど
依頼される品物は様々。



例えば…ということで、
持ってきてもらった部品が上の写真。
これを見ても何が何だか?といった感じですが、
車を構成する部品を小さくしたサンプル、だそうです。
こうした作業の積み重ねが、身の回りの物に
役立っているのかと思うと、感慨深いです!



ところで、この三研工業が設立された経緯は?
とお聞きすると、お父様の手先の器用さが発端でした。

とにかくものづくりが大好きだったお父様。
ボートを作ったりアンテナを立てたり!と、
それはもう趣味の域をこえたものだったそうです。

そこからお知り合いに勧められ、三研工業が
始まるわけなんですが、
そんな父の背中を見て育った岩田さんも、
当然のようにものづくりにのめり込んでいきます。

お出かけは大体、秋葉原の電気街!
オモチャ感覚でジャンク品と呼ばれるパーツを買ってきては
分解したり組み立てたり、時には感電しながらも!?
少しずつものづくりの醍醐味を体感されていったそうです。

ですが、お父様に比べ
「ぶきっちょなんです」という岩田さんは、
職人よりも、営業という道を進みます。



高度成長期を迎え、ものづくりが盛んな時代の波に乗り、
いただく仕事をもらっていれば十分に会社が
経営できていた、当時の三研工業。
そのため、営業担当はおらず、
「仕事を率先して取りに行く」という価値観もなかったそう。

しかしそれでは厳しい時代に突入した頃、
ちょうどタイミングよく岩田さんが営業として入社されたことで、
仕事をいただけるようになったんだとか。
お父様が悪く、岩田さんがいいというわけではなく、
時代と会社がうまくマッチングしたんだと岩田さん。



とはいっても、最初に営業として入った時は、
社内での軋轢も…。

そこで最初は営業として事務所を大きくすることに専念し、
現場に再度寄り添うことで、
少しずつ信頼関係を築き上げていきました。

そうして成長を続けてきた三研工業の強みは
ズバリ「なんでもできる・作れる」こと!

それ以上の強みはないと思うのですが、
なんでもできることって、実は難しいことなんだそう。

なぜなら、営業はみんな口にする言葉だから(笑)
そこで三研工業としては「まず仕事を1回やらせてください」という
一言を添えるのがポイント!なるほど…。

またアメリカの展示会に行った時には、
「なんでもできる」は「なにもできない」と一緒だよと
言われたことも…!

つまりは“特徴がない”“売りがない”という
評価になってしまうんだそうです。
うーん、厳しいですよね;;

ですが、「結果はどうだったんですか??」と心配する
宇賀さんに対し、その答えはまさかの「絶好調」。

それは、まわりの企業が座って呼び込みもしない中、
自分たちは積極的に「ハロー!」と声をかけまくったから(笑)
やっぱり国は違えど、営業って大事なんですね。

これから日本の試作屋さんにとって、
アメリカはチャンスが広がる場所とのことで、
岩田さんが目を輝かせながら話す姿に、
こちらまでワクワクが止まりません♪



さて、ここで「きゅうトーク」のコーナー♪
宇賀さんのものづくりの経験、
そして驚きの夏休みの自由研究は…?
→下のラジオクラウドからチェック!

ざ、斬新(笑)
夏休みってあっという間に過ぎてしまいますから、
学生の皆さん、油断せずに頑張ってくださいね!



さて40〜50人いらっしゃるスタッフさんの中には、
正社員の方はもちろん、中には
アルバイトをしている高校生ももいるそう。

「今の若い子はすごいですね!」と
おっしゃる岩田さん、経験や年齢は問わず、
熱量とワクワクを重視し、こんな大抜擢も…。

それは、営業事務で入ったその高校生の子が、
マーケティングをやりたいという話をしていたことから、
「じゃあ一緒にやろう!」と即決。
なんとマーケティング部を新設されます。

今でこそ人数も増え、稼働しているとのことですが、
なかなか勇気のいる決断ですよね。

でも「もともとなかったものだし!
ダメだったら辞めればいいや!」というのが岩田さん流。

こういう社長さんなら、
どんどん意見を言いたくなるかも!?



「これは絶対楽しいと思う」。
そんな気持ちを大切にする岩田さんが思うのは、
「会社は思い通りにはいかないけど、
思った通りにしかならない」ということ。

会社の成長=自分の成長。

いつまでも会社に固執したいとは考えず、
社員の可能性を潰さないように、
50歳くらいで引退かな?という考えも持たれているとか。

えっ!?と驚く宇賀さん、
「その先は?」と聞くと、
また次のチャレンジとして、
自分の考えたビジネスをしていきたい
という答えが。

あくまでも、仕事は楽しく!ワクワクしながら!
自分の心に忠実になると、
仕事がとってもシンプルになっていくそうですよ。

岩田さんのライフスタイルも
0から1へ、トライにトライを重ねている
まさに“試作屋さん”というご職業そのものなのかもしれませんね。

そんなアグレッシブな言葉の数々に、
宇賀さんもパワーをしっかり受け取ったようです!!

それでは、最後に岩田さんのバトンな一言とは・・・

「ものづくりは、自分づくり」



会社を大きくするなら、自分を成長させないと。
ものづくりをするなら、まずは自分づくりから。

「ものづくりは、自分づくり」

最近、自分をブラッシュアップしていますか?
ものづくりに携わられていない方にとっても、
きっとつられてワクワクするような、
そんな回になったのではないでしょうか??

この夏、チャレンジしたいことがあったら
思い残すことなくやってみましょう!!

ラジオクラウドには、岩田さんと宇賀さんの
ロングトークバージョンがアップされています。
ぜひチェックしてくださいね!





笑ってお話をされる影には、
大変なこともたくさんあると思うんですが、
それさえ自分の成長として捉えて、前に進んでいく…
岩田さん、素敵なお話ありがとうございました!

それでは次回の放送もどうぞお楽しみに☆

番組の公式TwitterInstagram
ぜひぜひチェックしてみてくださいね♪

photo:タカハシアキラ

今週のバトン・パワーソング
宇多田ヒカル「Keep Tryin’」 Keep Tryin' Keep Tryin'

そして今週の宇賀さんセレクト!
D.A.N.「POOL」 POOL POOL


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