10月18日(金)の「生活情報のコーナー」では、
"振り込め詐欺"の最新手口と防止策を特集しました。
誰でも"詐欺"の被害に遭ってしまう可能性はありますから、
ぜひ、みんなで一緒に確認していきましょう。
詐欺の手口、その具体例とは…
詐欺師は、最新のニュースやイベントなど、
様々な情報を盛り込んで、「それっぽく」仕掛けてきますが、
今だったら、一体どんな手口に気をつけるべきなのでしょう?
詐欺・悪徳商法ジャーナリストの多田文明さんに取材しました。
たとえば、こんな電話がかかってきたら、要注意です…
「消費税があがったので、その分、保険料があなたに戻ります」
最近は、消費税絡みの還付金詐欺が増えており、
市や区の役所などになりすました人が、ATMに呼び出す手口には注意です。
「あなたのクレジットカードで、カバンを買おうとした人がいました」
「キャッシュカードも悪用されている恐れがあるので、カードを変更しましょう」
最近は、お金の話をすると詐欺だとバレるので、
「キャッシュカード」を騙し取る手口も横行しており、
特に、「デパート」や「家電量販店」をかたる事例が目立ちます。
そういって、銀行関係者を名乗る人が家に来て、カードを騙し取ります。
30分以内に訪問してくることが多いそうです。
さらに、家に直接訪問してくるパターン。こう言ってくる人には要注意です。
「キャッシュカードと暗証番号を書いた紙を封筒に入れて厳重に保管してください」
カードを騙し取る手口では、封筒をすり替える手口も横行しています。
警察や銀行関係者の名乗る人が家に来て、そう指示してきた後、
「ハンコを押して下さい」と付け加えて、封筒から目を離した隙に、
事前に用意していた偽のカード入りの封筒に差し替えます。
なんでも、こうした詐欺を仕掛けるためのマニュアルがあり、
図解入りの説明で、誰でも詐欺ができるようになっているそうなんです。
ほかにも、「災害に便乗した義援金・寄付金詐欺」など、
社会の出来事に便乗した特殊詐欺の手口は次から次に出てきます。
詐欺の具体的な手口については、
警察庁の「ボウハン教室」というホームページが分かりやすいです。
実際の犯行音声も聴けますので、そちらもぜひ参考になさってください。
では、どんな対策を取ればいいの?
知らない人から電話がかかってくるだけでも、
動揺してしまいますが。詐欺の巧妙な手口に引っかからないために、
どんな対策を取ればよいのでしょう?
多田さんによれば…
まずは、詐欺にかかるかどうかを確かめるアポ電話に気付くこと。
市役所や警察などに成りすます手口が多いので、その電話だけでの応対は避けて、
必ず電話を一旦切り、自分で市役所や警察の番号を調べて、相手の身元を確認すること。
詐欺の話に乗ってしまうと、「あれよあれよ…」という間に、相手の口車に乗せられてしまいます。今は振り込め詐欺の対策用の電話もあるのでオススメ。
そもそも詐欺の電話を取らずに済む対策です。
とにかく、確認のために一旦電話を切る、という姿勢が大切なんですね。
そして、市役所や警察の人間からお金を振り込むよう指示する電話は、
「絶対にない!」と考えておきましょう。
また、詐欺を仕掛けてくる人は、相手が同意しやすい、
「はい」と返答しやすい話を展開するそうです。
なので、“騙しにくい人”になるのが肝心。
そのために、日頃から「おかしいと思ったら質問をすること」を意識しましょう。
相手は「立て板に水」なので、相手の話を切ることも必要です。
おかしいと思えば、「ちょっと聞いていいですか?」
「一旦、電話を切っていいですか?」と尋ねて、相手のペースを乱す。
詐欺師は、自分の言いなりにならない相手に対しては、
「これは騙せない人物だ」と思い、カモリストから外します。
詐欺の被害に遭ってしまった場合はどうすればいい?
詐欺と分かれば、すぐに警察に通報です。
詐欺かどうか分からない場合は、警察相談専用電話「#9110」まで。
あるいは、消費者ホットライン「188」へ電話をして、助言を受けてください。
被害に遭ったのに、警察にも通報しない。
1人で問題を抱え込む人が多いですが、
現代の詐欺では、一度被害に遭った人が再び狙われる傾向にあります。
また別の手口で詐欺の電話がかかってくる可能性が高いので、
誰かに相談する姿勢がたいへん重要です。
以上、番組からの「生活情報」でした。