毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター～文学の扉】
今週も先週に引き続き、ゲストに俳優の板垣雄亮さんをお迎えして、
谷崎潤一郎の『秘密(後篇)』をお届けしました。
見えない恐怖と不安、一方で膨らむ期待と好奇心。
物語が進むにつれてスピード感や躍動感が増し、ぐんぐんと引き込まれていく作品でしたね。
「演じる側も、言葉に誘われていく感覚があった」と朋子さん。
謎に包まれているという魅力、答えに近づいていくその過程の高揚感。
聴いている皆さまも一緒に楽しんでいただけたのではないでしょうか？
一方で、答えが明らかになった瞬間の温度差！
物語の終わりも意外すぎるほどあっさりとしていて、
答えを手に入れた瞬間の男の冷め具合といったら…
あんなに必死だったのに、人間の探究心や好奇心は恐ろしいほど単純なのだなぁと感じます。
そして収録終了後、番組ブックカバーをプレゼントされた板垣さん。
「イェーイ！とっても嬉しいです！！」と、ガッツポーズをしながら大喜び。
チャーミングで素敵な方だなぁと改めて思いました。
集中した空間の中で、一本舞台を観たかのような充実感のある素敵なラジオドラマとなりました♪
by 永瀬千裕
〜ゲスト・板垣雄亮さんオススメの本〜
☆『落日燃ゆ』/城山三郎