■夏菜さん「ダンガンロンパやってない!? やってなさいよ!!!」
普段、ゲーマーキャラで売っているわけでもない限り、基本的には美人で華やかな芸能人のイメージとゲームはなかなか繋がりません。美人やイケメンは家でゲームなどせず、外でショッピングなどをして華やかに過ごしている、という無意識な思い込みがあるのでしょう。「マイゲームマイライフ」の第三回目の放送では女優の夏菜さんがゲスト。前回のゲスト・三浦大知さんに引き続き、ゲーマーのイメージはあまりありませんでした。まずは“ゲームを語るこの番組にふさわしいゲストなのだぞ”といったイメージ作りをするためなのか、宇多丸さんは夏菜さんに今までにやったゲームについてを問いかけます。すると、すらすらと大量のタイトルをまくしたてる夏菜さん。この喋り方、オタクです。開始数分で早くも夏菜さんに親近感を覚えます。掴みはオッケー、というやつであります。
夏菜「今までにやったの……、いっぱいあるんですよ。これ、全部言って大丈夫ですか?」
宇多丸「もう全部、列挙してください!」
夏菜「スーパーマリオブラザーズ、ドンキーコング、クラッシュバンディクー、カービィ、スマッシュブラザーズ、シーマン、ファイナルファンタジー、ゼルダの伝説シリーズ全部、モンハンやってドラクエやってテトリスやってポケモンやってストリートファイターやってテイルズオブハーツRやってサルゲッチュやってボンバーマンやってルイージマンションやってキングダムハーツペルソナクライシスコアダンガンロンパグラビティデイズウィッチャー3とか……」
そして、最近は移動中にPSVitaで『ダンガンロンパ』シリーズをやっているという話に。
宇多丸「僕、ダンガンロンパやってないんです」
夏菜「やってないんですか!?」
宇多丸「やってない、やってないです」
夏菜「やってほしい~~~!!!」
宇多丸「やってなくて……」
夏菜「やってなさいよ~~~!!」
ネタバレ厳禁の作品だからか、どの部分やどのキャラクターが好きなのかといった具体的なところは(おそらく)カットされていたのが残念。「マンガとかでは殺人犯のようなキャラが好き」、「ダンガンロンパのエグいところが好き」と言っていたところから、“クロ”や“黒幕”の誰かがお気に入りなのかもしれません。
ほかにも、宇多丸さんに『ファイナルファンタジー10』をとにかくやってほしい、と勧める夏菜さん。好きな作品の話になるとマシンガントークになり、その作品が未プレイだと聞くやいなや、前のめりでお勧めしまくるあたり、間違いなく筋金入りのゲーマーです。
終始、夏菜さんの作品愛に押され気味の宇多丸さんが、『シーマン』の話になったときだけなぜか異様に前のめりになっていたのも印象深い1コマでした。
■今回のピックアップ・フレーズ
宇多丸「シーマンは最後、森の中に消えていくんですよ。それがすごくカッコいい終わり方なんですよ!」
夏菜「ははははは。カッコいいのかなそれ?(笑)」
宇多丸「森の中に消えていくんですよ! カッコいいの!」
夏菜「海の生き物なのに……」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)