2019年11月6日のゲスト、医療ジャーナリストで医師の森田豊さん
医学的見地に基づいた"医学雑学"関するクイズ
秋は集中して物事に取り組むのに、とてもいい季節なので「〇〇の秋」というそうですが、「勉学の秋」もその1つ。
そこで今回は「学ぶ」という意味で、医学的見地に基づいた「医学雑学クイズ」を出題したいと思います。
Q、身体にある骨の中で、最小ながら大事な働きをしているのは、耳?鼻?
正解は・・・「耳」
骨の中で最も小さい骨は、耳の中にあるんです。耳の鼓膜の内側にには、耳小骨(じしょうこつ、耳の小さな骨と書きます)という つち骨、きぬた骨、あぶみ骨という三つの小さな骨がありまして、その中で一番、小さいのがあぶみ骨です。 長さは、約3mm、重さは約0.003g(3mg)で、体の中で最も小さい骨です。
“あぶみ”とは、馬に乗り降りする時や、 乗馬をしている時に足をかけておく馬に関する道具の事で、形が似ている事から、こう名付けられました。これらの3つの小さい骨は、音で鼓膜が揺れたときに、その揺れを耳の奥に伝えるという、重要な役割を持っているんです。
Q、本当にある骨折は、だるま落とし骨折?ドミノ骨折?どっち?
正解は・・・「ドミノ骨折」
“ドミノ骨折”とは?、一度の骨折をきっかけに、骨折が骨折をよび、ドミノ倒しのように連鎖する事から“ドミノ骨折”と呼ばれています。特に高齢者に多いのが、特徴です。
なぜ高齢者にドミノ骨折が多いかというと、一つ目は、加齢にともない、骨の密度が低下し、骨の中がスカスカの状態となって、骨がもろくなり、折れやすくなるのです。
二つ目は、転倒(ころびやすくなること)です。加齢で筋力が衰えたり、関節の柔軟性が失われると、バランスを崩しやすく、転びやすくなります。
ドミノ骨折を予防するには、カルシウムをとって、運動をして、骨や筋肉を鍛えることです。
Q、ぎんなんが好きでたまらない人に、正しいアドバイスは?
正解は・・・「食べ過ぎると死ぬことがあるので気を付けよう」
1985年、北海道医療大学の和田啓(けい)爾(じ)(わだけいじ)教授が、ぎんなんにはメチルピリドキシンという中毒物質があることをつきとめました。
この中毒物質は、神経を興奮させ、けいれん・呼吸困難・手足の麻痺、不整脈など、ざまざまな中毒症状を起こす可能性があるのです実際、戦後の食糧難時代には、ぎんなん中毒の事故が多く発生し死亡例もありました。新聞にもしばしばされています。
どのぐらい食べたら、中毒が生じる可能性があるかというと、日本中毒情報センターによると、中毒が起こる危険性の目安としては、子供は一度に7~150個、成人は一度に40~300個を食べると、中毒になる危険性があるとしています。乳幼児に関しては、中毒物質を解毒する能力が発達していないため、食べさせてはいけません。
森田豊さんからのお知らせはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
